二十四節気06/24「穀雨」

2014.04.20(日)あたりが二十四節気において
穀雨(読み:こくう)となります。
この日までに生まれた人は
おひつじさん(3/21-4/20,清明穀雨)ですが、
この日以降から生まれた人は
おうしさん(4/21-5/21,立夏小満)となります。

穀雨についてですが、
これは穀物と春雨にちなむものです。
穀物というのは、米・トウモロコシ・小麦等の
食事での主食となるものを指します。
(日本も米を主食とした食文化ですからね)
栄養面では炭水化物の部類です。
この時期以降から各地では米の田植えが始まったりします。

少し話が変わりますが、
トウモロコシも穀雨以降から種まきの時期となりますが、
日本では北海道や一部の県でしか生産されておりません。
殆どは輸入されたトウモロコシです。
アメリカの農務省でのトウモロコシにまつわる
ここ10年くらいの集計では
輸入しすぎて今では輸入国として日本は世界一となっています。
しかし、国で食べたりする量(消費量)は
世界での割合は2-3%らしいです。
これはアメリカと中国が生産と消費で半数を占めているからで
日本が米を自国で生産して消費しているのと同じです。

そして小麦は、比較的気温が低い時期でないと芽が出ない
という性質がありますので
通常は秋以降からの種まきとなります。
中には突然変異か品種改良か分かりませんけど、
春に種まきできる小麦もあります。
その際は春に種まきの小麦は春まき小麦、
秋に種をまく小麦を秋まき小麦と分けたりもします。

さて、話を戻しますがこの春の雨というのは
米といった穀物の成長には欠かすことができません。
小麦といった例外もありますが
多くの穀物穀雨以降の4月下旬や5月上旬に
種まきとかが始まります。
春雨降りて百穀を生化すればなり、
という言葉もありますからね。
百穀といっても百あるわけではないですよ。
いろいろな穀物という意味です。
ヒエ・赤米・黒米・玄米・ハトムギオオムギといった
細かい種類を雑穀として呼ばれたりもしますし、
いんげん豆や大豆といった豆も穀物として扱われたりもします。
菽穀(読み:しゅこく)と呼ばれます。 
五穀にも豆は含まれいますが
七草のようにハッキリとした定義のようなものがありません、
十穀とかもあるようですから、ややこしいです。

それに雑穀の玄米は米と基本は変わりません。
玄米と白米の違いは糠(読み:ぬか)がついているかの話です。
米というのは刈り取った時は
籾殻(読み:もみがら)というのがついているんですが、
それを取り除くとさらに糠(読み:ぬか)
というのが表面にあるんですよ、
それが玄米であり取り除くと白米となるわけです。
玄米は糠が栄養価があるとかで
注目されたりもしてますが
美味しさでいったら断然白米ですよ。
ちなみに糠(ぬか)というのはぬか漬けのぬかです。
米糠とも呼ばれます。古来日本の有効活用ですよね。

そして、以前更新した記事での述べました通り
食材の春雨は春の穏やかな雨に見立てた名付けられてます。
ただ、天候の春雨は雨期ではないです。
梅雨や秋雨は雨期ですが、春雨はプチ雨期のようなものです。
レイニーシーズン(もくしはウェットシーズン。意味は雨期)
というのは1年で1ヶ月以上の雨の量が多い時期を
意味するらしいですからね。
雨の日というのは悪い印象を抱く方は少なからずいます。
(作品とかで雨が悲しい描かれ方などで
使われたりするのが多かったり、
湿度が高かったり外出できないとかの
不都合さがあるからだと俺は考えていますが)
確かに一理ありますけれども、
作品の場面的に雨がとても良い味を出したりもしますし
みずみずしくかつ澄んだ魅力的な面もありますし、
穀物でも人が生きる上でも雨がないとやっていけませんからね。
そういう生命の源としての雨を
穀雨ではそれを再認識できればと思います。