6月8日と最高刑のあり方。

6月8日、ある2件の事件が起きました。
2001年、大阪府内にて起きた附属池田小事件。
2008年、東京都内にて起きた秋葉原通り魔事件。
この2件は7人以上が亡くなる凶悪事件とされ
2件は裁判では死刑が求刑されました。

私は日本の最高刑が死刑である必要性があるのか問いたい。

死刑というのは刑の中では唯一暴力的な裁きであり
とても感情的で代理殺人のようなものであり狂気に満ちている。
死刑は犯罪の抑止としても意味がないものです。
2008.03.19(水),2008.03.23(日)
茨城県内にて起きた、土浦連続殺傷事件(2人死亡7人負傷)
2012.06.10(日)
大阪府内にて起きた、大阪心斎橋通り事件(2人死亡)。
この事件での犯行動機は
死刑になりたかったというものです。
そして関連する事件として記憶に新しいのは
1966年6月に静岡県にて起きた
強盗殺人事件の袴田事件(読み:はかまだじけん)
容疑をかけられた袴田氏は
裁判では死刑判決が下され執行待ちの状態でしたが
今年3月に冤罪とみなされ釈放されました。
あのまま死刑が執行されれば
無実の人が命を落とすという取り返しのつかない事になるところでした。
日本には四大死刑冤罪事件と呼ばれている
死刑判決が下された冤罪事件があり、
袴田事件は5番目にあたるそうです。
警察も検察も司法に携わる全ての人は決して完璧ではない。
時に誤った判断をしてしまうこともある。
ただ、死刑があることで無実の人が命を落とすという事は
決してあってはならない事だと思います。

死刑がなくなれば凶悪事件が横行するかと言えば
決してそういう訳ではありません。
現在、世界の半数以上が死刑廃止国となっていますが、
凶悪犯罪が多発しておりませんし、
皮肉にも死刑存続国にて凶悪犯罪が横行していたりもする。
死刑のあった時代は
全ての人に対して人権が欠如しており
人を人として扱わない時代でした。
公衆の前で首を切り落としたり、
生き埋めにしたり生きたまま火あぶりにしたり等、
残忍極まりないものです。

凶悪犯罪と死刑制度に関して、私はこう考えたりします。
死刑という死で裁き償わせるという
人を殺めることに済ませようとする考え方が
凶悪事件を引き起こす
土壌のようなものを作り出しているのではないかと。

私は日本の最高刑が死刑である必要性があるのか重ねて問いたい。

最後に、これまでの事件でお亡くなりになった
被害者のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。