核の脅威・核の在り方

69年前の本日早朝である1945.08.06(月)08:15。
広島県広島市の上空にて、原子爆弾リトルボーイが投下されました。

1930年代にリーゼ・マイトナー氏、オットー・フリッシュ氏による
核分裂反応の研究が進み
研究により核分裂反応による熱やエネルギーが
凄まじいものであるということが分かり
仮にどこかの国が核分裂反応を爆弾として転用すれば
驚異的な破壊力を持つ兵器になると危惧され
アメリカはその兵器を先に手にしてその危機を逃れようと
1942年にマンハッタン計画が始動しました。
数年後の1945.07.16(月)
マンハッタン計画により作られた人類初の核兵器となるガジェットで
同じく人類初となる核実験、
トリニティ実験がアメリカ南西部にて行われました。
それからわずか数週間後に広島市上空にて投下され、
数日後には長崎県長崎市の上空からも別の原子爆弾が投下されました。
これはピカドンとも呼ばれていますし、
海外では投下地に因みヒロシマとも呼ばれています。

これは核兵器が初めて人に対して使われた日でもあります。
あの2発で何十万もの人が一瞬にして亡くなりました。
それ以来、69年後の今も人に対して使用されていません。
不幸中の幸いとも言えますし、
わずか1週間後に第二次世界大戦に終止符を告げる
日本が降伏宣言(ポツダム宣言)をしたのも
核兵器の脅威を思い知らされたからでもあります。
終戦後にアメリカとロシア(当時はソ連)は核兵器を開発し続けましたが
お互いが作っているということで
核兵器を発射したら発射し返すという構図になり
これが後の冷戦となりました。
それほど核兵器が恐ろしいものであるとも物語っています。

現在、核は原子力発電として利用されていますけれども
2011年に起きた大地震に伴う
福島県内の原子力発電所の事故により
原子力発電といった核の在り方が物議となっています。
俺は東北地方の被害は東日本大震災
福島県の被害は東日本大人災として認識しています。
(今思うと日本はいろんな形で核による被害を受けていますね)
俺としては核兵器の有無でしたら
何の迷いもなく無くすべきだと言えるのですが、
核そのものの有無となると
そう簡単に結論を下せるものではありません。
そもそも原子力発電というのは
自然環境に配慮して安定的に電力を作る動力として着目されてたものです。
ですから一概に核が悪いとは言い切れません。
現代は文明が発展して機械が社会の要でもあり、
電気の喪失は人が空気を失うのと同等のことでもあります。
俺としては原子力発電所の是非については、
あるべきとは思いませんが、あっても構わないとは思っています。
火であれ、ガスであれ、ガソリンであれ危険性はあります。
危険性があっても欠かせないものは世の中にはいくつもあるんですよ

今後も核の在り方、核の是非の議論は続くかと思います。