第9回UNHCR難民映画祭、今月開幕

今年で第9回となるUNHCR難民映画祭
(英題:9th UNHCR Refugees Film Festival)
が今週末から開幕となります。

※第8回告知

http://unhcr.refugeefilm.org/2014/index-m.php
http://www.unhcr.or.jp/sp/

まず、UNHCRとは
United Nations High Commissioner for Refugees
(読み:ユナイテッド・ネイションズ・
ハイ・コミッショナー・フォー・リフジーズ)の略称であり、
国連難民高等弁務官事務所を意味します。
事務所ですので頭にOffice of the(読み:オフィス・オブ・ザ)
というのが添えられたりしますが、それは省かれます。
これは国連に属する組織でして難民の救済を担っています。

難民となる人々には
いろいろな事情があります。
近東や中東では民族や政治的な弾圧や紛争、
または過激派のテロ行為などにより
身の危険から難民となる方々は何万人といます。
近くの中国ですら一部地域で弾圧等により
難民となっている人々も多くいます。
アフリカでは干ばつといった
食糧不足から難民となる人も大勢います。
様々な理由により、逃れ、追われ、
故郷や住む場所を失った人達を
UNHCRは手を差し伸べ、
他国の受け入れや援助を担っているわけです。

その上での救済の手立てとして
他国への受け入れというものがありますが
それも決して簡単な話ではありません。
普通の海外旅行でもパスポートを提出したり手続きなど
いろいろと手間が掛かりますが
パスポートすら持ってない難民となれば手間はさらに掛かります。
その上で法律や事務となる手続きは必要であり
弁務官という立場なわけなんです。
学生時代に緒方貞子さんという名に
聞き覚えのある方もいらっしゃるでしょうけれども
その方が属していたのがこの組織です。
組織の建て直しや
時として撃たれる危険のある地域で
防弾チョッキを身に付け現地に出向いたりするなど
難民の救済に尽力してきた方です。
幅広い地域で活動しており
世界で有名と言われているのはそういう意味なんですね。

この映画祭にて出品されているのも
さまざまな難民問題が題材となっています。
今年は北海道・兵庫県が各1ヶ所、東京都4ヶ所の
計6ヶ所にて開かれ上映されるのは全13作品。
(ただし、各所で上映作品の数は異なります)
今回出品される多くのものが
日本で初上映となるものばかりでして
上映の際はもちろん日本語字幕はありますが
告知動画・公式サイトでは
日本語の字幕・吹き替えがほぼありません
(というか一切ないです)
ですので、話の内容を知りたい方は
映画祭公式サイトにて
各作品のあらすじが掲載されていますから
そちらをご覧ください。
第9回UNHCR難民映画祭:上映作品

そして、この映画祭の作品は
なんと全て無料で鑑賞ができます。
ただ、鑑賞するには上映前のみに配布される
整理券が必要となります。
会場近くでは募金箱がありますので
鑑賞は無料であるものの寄付にはご協力下さいということです。

日本で上映されなかった
シリアスな映画が数多く上映されます。
興味のある方はぜひどうぞ。