6月16日「和菓子の日」

6月16日は和菓子の日です。
全国和菓子協会が1979年から始めまして
嘉祥の儀に倣う形で制定されました。
(嘉祥の日や嘉祥、呼び名は様々ですが)

嘉祥の儀の嘉祥(読み:かじょう)というのは
平安時代元号の一つであり
大正、昭和、平成のようなものです。
平安時代のはじめ頃である848年の6月16日(旧暦)。
元号を承和から嘉祥と変えるに伴い、
当時人々の中で病が蔓延していたこともあり
16のお菓子や餅を神社に供え
厄払いを祈願したことが始まりとされています。
そこから長らく行事化されたのですが、
時代により行事の内容に変化があったりもしています。

少し話が変わりますが、
9世紀というのは大変な時代でもありました。
鳴くよ(794)ウグイス平安京
という言葉のように
794年に平城京から平安京
今の奈良県から京都府に都を移したわけですが、
当時は衛生環境がよくなく
感染症で病に見舞われる人が増えたそうです。
(ウイルスの種類はよく分かりません、
症状が記述されていれば分かるでしょうけれども)
感染列島というような状態で
結構な頻度により病が流行っていたらしくて
当時は医学も発達していませんから
原因が死んだ人の祟りと考えたりもしたそうです。
そこから始まったのが
毎年7月に京都府である祇園祭(読み:ぎおんまつり)です。
御霊会という名があるのはそれが理由です。
ですが翌年の864年には
貞観噴火(ジョウガンフンカと読み、貞観元号
と呼ばれる日本史最大級の富士山の大噴火もあった上に
各地で地震や噴火が多発していたそうです。
ですから、9世紀の日本の自然環境は
日本暗黒時代とも言えるものかもしれません。

そんな壮絶な時代から始まった嘉祥の儀。
それに倣った和菓子の日
和菓子にはせんべい等の甘くないお菓子もあるわけですから
(協会曰く干菓子の米菓と分類してます。)
甘いの好き嫌い関係なく
菓子で幸あれな和菓子の日というお話でした。

全国和菓子協会のサイトのアドレスも貼っておきましょう。
http://www.wagashi.or.jp